コーチの皆さん、選手たちのモチベーションを引き出すのに頭を悩ませていませんか?その答えが”問いかけ”にあることをご存知でしょうか。選手自身の深層心理にアクセスし、彼らの潜在能力を引き出すための鍵は、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの効果的な使い方にあるのです。この記事では、特にモチベーションを最大限に引き出すことが可能なオープンクエスチョンの活用法を詳しく解説します。あなたのコーチングに新たな視点をもたらし、選手たちのパフォーマンスを次のレベルへと引き上げるための手がかりを見つける旅に、一緒に出かけましょう。
2つの「問いかけ」
スポーツにおけるパフォーマンスの成功は、肉体的な技術や能力だけでなく、選手の精神的な状態やモチベーションにも大いに依存します。コーチとしての挑戦は、選手が自身の内側からモチベーションを引き出すための環境を作り出すことです。その手段の一つとして、「問いかけ」があります。
問いかけには大きく分けて二つの形式があります。一つは「クローズドクエスチョン」、もう一つは「オープンクエスチョン」です。これらを適切に活用することで、選手の自己理解とモチベーションを深めることが可能となります。
クローズドクエスチョン
クローズドクエスチョンは、特定の答えを求める質問です。例えば、「君は試合に勝つ自信があるか?」や「君は十分に準備できていると感じているか?」といった形式がそれに当たります。これらの質問は選手に自己評価を促し、自身の能力や準備状況についての確認を行わせます。しかし、クローズドクエスチョンの欠点は、思考の範囲を狭め、新たな視点や可能性を探求する余地を制限してしまう可能性があることです。
オープンクエスチョン
一方、オープンクエスチョンは、選手の思考と創造性を喚起します。「どのようにすれば君のパフォーマンスを向上させられると思う?」や「目標を達成するためには何が必要だと感じる?」などの質問は、選手が自己評価と自己認識を深める機会を提供します。
特に、オープンクエスチョンは、選手のモチベーションを引き出すための強力な手段となります。それは、選手自身が自分の経験や感情、目標について深く考え、自己の意識と目標達成への道筋を明確にすることを助けるからです。
しかしながら、オープンクエスチョンも適切に使用する必要があります。
- 質問が広範囲すぎる 「バスケットボールってどう思う?」「調子どう?」などの範囲が広い質問は答えが難しくなります。例えば「今日のゲームはどうして勝てたのかな」「ドリブルの調子どう?」、また選手が良いプレーをしたときに「今のはすごい!どうして上手くいったのかな」なども良い質問になります。
- 対象が競技について未成熟、初心者である 全くの初心者では競技に対する知識や技術が伴わず、回答に辿り着くことが難しくなることもあります。質問する対象の競技の習熟度などを考慮してオープンクエスチョンを使いましょう。
それぞれの質問形式にはメリットとデメリットがありますが、最も重要なのは、選手のモチベーションを最大限に引き出すために、その状況や目標に応じて適切な形式を用いることです。
最後に
オープンクエスチョンの効果的な使用法により、選手が自己啓発を図り、自分自身のモチベーションを引き出す力を育むことができます。これは、選手が自己の目標を達成し、自己のパフォーマンスを最大限に発揮するための鍵となるでしょう。コーチとしての使命は、選手がこの自己啓発の旅を成功させることを支えることです。
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